これをすれば妊娠する、という方法はありません。
ただ、食事の見直しは必須であると最近とみに思います。
食べ過ぎると身体が酸化し、精子や卵子の老化を引き起こしてしまいます。
飽食の日本や欧米諸国は、のきなみ不妊症に悩んでいます。
中国でも経済発展に伴い、富裕層に不妊症の方が増えています。
食欲、睡眠欲、性欲は人間の三大欲と言われますが食欲だけが増進しあとの二つが減退する現代は、
心身のバランスが大きく崩れているからとも言えます。
そしてその原因は、私たちの身体を構成する素となっている食事の乱れにあると私は思います。
戦後、日本の生活様式は大きく変わりましたが、中でも激変したのが食生活です。
それまで日本人は主に米や雑穀、野菜を食べてきました。
食物繊維が多い食材を消化吸収するために、日本人は欧米人よりも長い腸を持っているくらいです。
長い時間をかけてDNAレベルで対応していたのに、わずか数十年で食生活が激変してしまっては身体に軋みが出てきて当然です。
欧米風の食事から和食に戻すだけで、食物繊維の摂取が五倍近くに増え脂分を半分に減らす事ができます。
参考になるのが「昭和初期の食卓」です。
ちゃぶ台に乳製品や小麦、卵が並べられることは稀でしたし、コンビニ弁当やカップ麺、ペットボトル飲料は存在さえしていませんでした。
冷蔵庫が普及していない頃は冷やすと言ってもせいぜい井戸水で、その時採れる旬の物を食べていました。
魚も大きなサケやマグロはお勧めしません。
大きな魚は食物連鎖の上位にあり、ダイオキシンなどより多くの有害物が蓄積している可能性が高いです。
ダイオキシンは、子宮内膜症を発症・悪化させること、そして胎児に影響を与えることが数々の研究で指摘されています。
南米アンデス地方の古い民話にハチドリの話があります。
森火事に一滴ずつ水を運ぶハチドリを、森から逃げた動物たちは笑いました。
「そんなことして何になるのだ」
ハチドリはこう答えました。
「私は、私にできることをしているだけ」
ハチドリが運ぶのはわずかに一滴のしずくのみ。
それでも確実に運んだ水は結果として残ります。
生活習慣を変えるという小さな努力を重ねても明日すぐに結果が出るわけではありませんが、
その先のあなたのそしてあなたの赤ちゃんの健康につながることは間違いありません。
親子共にいつまでも元気でいられるように、まず今日の食事から見直してみませんか。